花柳流について
花柳流(はなやぎりゅう)とは、日本舞踊の五大流派の中の一流派のひとつで、全国に約2万人もの門弟を数える、日本舞踊では最大の流派です。
嘉永2年に初代 花柳芳次郎(後に初代花柳壽輔)によって創立され、現 四代目花柳壽輔まで徐々に組織を全国に発展し、古典舞踊の継承と共に時代に即した新しい舞踊を次々と生み出し、また日本の子供に日本舞踊を伝えることを流派全体の事業と位置づけ、若手の育成にも力を入れている。
花柳流 略歴年表
1849年 | 「初代花柳芳次郎」が花柳流を創立 |
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1850年 | かつての師、七代目市川團十郎が自らの俳号「壽海老人」の一字を芳次郎に贈り芳次郎は「花柳壽助」となる |
1860年 | 現代の表記と同じ「花柳壽輔」へ改名 |
1893年 | 「花柳芳三郎」(後の二世宗家家元花柳壽輔)が誕生 |
1903年 | 流祖である、「初代花柳壽輔」が逝去 |
1916年 | 「二世宗家家元花柳壽輔」の襲名 |
1924年 | 「二世宗家家元 花柳壽輔」が花柳舞踊研究会を組織 |
1931年 | 「花柳寛」(後に四世宗家家元花柳壽輔)が誕生 |
1935年 | 「花柳わかば」(後に三世宗家家元花柳壽輔)が誕生 |
1960年 | 「二世宗家家元 花柳壽輔」が重要無形文化財保持者指定(人間国宝)を受ける |
1963年 | 「三世宗家家元花柳壽輔」の襲名。二代目は家元を退き自らは「花柳壽應」を襲名 |
1967年 | 「花柳壽應」(二世宗家家元花柳壽輔)が逝去 |
1970年 | 三世宗家家元花柳壽輔が日本芸術院賞を授賞 |
1990年 | 三世宗家家元花柳壽輔が日本芸術院会員となる |
1999年 | 五代目花柳芳次郎が日本芸術院賞を授賞 |
2001年 | 五代目花柳芳次郎が日本芸術院賞を授賞 |
2007年5月 | 三世宗家家元花柳壽輔が逝去 |
2007年6月 | 五代目花柳芳次郎は、芳次郎の名を孫に譲り自らを花柳寛應とするが、襲名披露の翌日におこなわれた三世宗家家元の葬儀の際、「四世宗家家元花柳壽輔」を襲名することを門弟に発表 |
2008年 | 「四世宗家家元花柳壽輔」の襲名披露が東京歌舞伎座を皮切りに全国でおこなわれる |
2011年 | 四世宗家家元花柳壽輔が日本芸術院会員となる |
2013年 | 花柳流流祖生誕二百年祭と、三世宗家家元の七回忌の追善舞踊会が同年に新装なった歌舞伎座でおこなわれる。 歌舞伎以外の興行は花柳流が初めてだ。 |